ルノワールの絵画の特徴
印象派の代表的画家であったルノワールは年代によって少しずつ画風が変化しています。
■初期の絵画の特徴
画商やパトロンを通じて、依頼された肖像画を多く描いていました。
初期のルノワールは貧しかったのですが、収入のほとんどを肖像画で稼いでいました。
肖像画以外の絵画では、光と緑の中で友人たちが楽しく過ごしている様子をよく描いていました。
■中期の絵画の特徴
この時期も人物を中心に描いているのですが、色合いが渋くかたくなっています。
これは同じ19世紀の画家であったクールベの影響を強く受けているからです。
そんな絵を描いていたルノワールを見た画家の友人の一人が
「なぜそんなに暗い色を使うのか?」と言ったといいます。
それを聞いたルノワールは再び明るい色を使った絵画を描きはじめるようになったのです。
■後期の絵画の特徴
ルノワールは、年をとるにつれ人物画を多く描いています。
どれも優しく穏やかな表情をしており、それらの絵画を見ていると
ルノワールが周りの友人や家族を大切にしていたかがわかるほどです。
人物のりんかくも丸くなっていき、特に女性を中心とした明るい絵を描くようになりました。
ルノワールの有名な絵画
人物画を多く描いているルノワールですが、その中でも特に有名な絵画を紹介しておきましょう。
■ムーラン・ド・ギャレット
絵画のタイトルにもなっている「ムーラン・ド・ギャレット」はモンマルトルにあるダンスホールで、
ここで楽しく話をしたり踊ったりとみんな楽しそうにしています。
この絵は、ルノワールがムーラン・ド・ギャレットを舞台にした絵を描きたいと思ったとき、
友人たちにモデルを頼んだ作品でもあります。
光と緑の中で、とても楽しそうにしているこの絵画を見ていると、
見ている私たちまでウキウキした気分にさせてくれます。オルセー美術館にある絵画です。
■船遊びの昼食
ムーラン・ド・ギャレットと似たようにたくさんの人物が描かれている大きめの絵画ですが、
全体的に少し暗い色で描かれています。
ですが、この暗さは日差しの暖かい雰囲気が伝わるような感じですね。
船遊びの昼食もルノワールの友人たちがモデルになっています。
この絵画はワシントンDCにあるフィリップス・コレクションにあります。
■都会の踊り
ルノワールのダンス三部作と呼ばれている絵画のうちの一つです。
全体的に冷たい色を使って落ち着いた雰囲気、優雅さを出している絵画です。
ダンスシリーズはこれ以外に「田舎のダンス」と「ヴージヴァルのダンス」があります。
パリのオルセー美術館に展示されています。
ルノワールは、自分が楽しくなれる絵画を描き続けました。
その考えは絵全体にもあらわれていて、絵画を見ている人も楽しくなれるような気分にさせてくれます。
ルノワールは絵を描くことをとても愛していた画家なのです。
ルノワールと関係が深かった画家:モネ
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